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プロペシアはロゲインと異なり、男性だけに許可された、男性型脱毛症用の医療医薬品です。経口型の錠剤、つまり飲み薬で、主要成分は「フィナステライド」です。1997年にFDAが承認した「飲んで毛が生える」画期的な薬です。アメリカでも、ミノキシジルがドラッグストアなどで自由に買えるのに対して、プロペシアは医療用医薬品ですから、入手するには医師の処方せんが必要です。と言っても、必ずしも病院や医師のところに行かなくても、インターネットや通信販売で、医師に症状を言えば、送ってくれます。
フィナステライドは、以前から、良性の前立腺肥大の治療薬として使われ、その名はよく知られていました。この薬を開発したメルク社は、前立腺肥大の薬として、「プロスカール」の商品名で販売しています。プロスカールを使っていた患者から「鏡をのぞくと、顔が毛深くなってきたみたい」という話があちこちから聞かれるようになったのが、発毛剤プロペシア誕生のきっかけとなりました。前立腺肥大症もハゲも、原因は男性ホルモンと深く関係しているのですから、同じ薬が両方に効いてもおかしくはないのです。製薬会社が、患者からのそういう話を見過ごすわけはありません。メルク社が、フィナステライドを毛生え薬にできないか、と考えたのは当然です。
プロペシアを飲んでも人間のからだが安全であることは、前立腺肥大症の薬として長年使用して問題がなかったのですから、すでに証明済みです。あとは、発毛の効果を臨床試験で確認し、FDAを説得できるデータがそろえられればいいのです。
メルク社、頭頂部と全頭部の脱毛患者1879人(18歳から41歳)を対象に、フィナステライドを使ったテストを行いました。その結果、服用して、3ヶ月から5ヶ月後に毛が生え始めた人がでました。さらに飲み続けて、外見上もはっきりわかり、美容的観点からも効いたな、と思わせるまでに髪の毛が回復した人が、服用1年経過で50%、2年経過後には66%にも達しました。
しかも、使用中の24ヶ月の間は、抜け毛も減り、「外見がよくなりました」と大部分の人は報告しています。プロペシアに関するメルク社の治療試験結果は、過半数の男性で、脱毛を防止した上に、ハゲの部分に発毛が見られたということです。この場合は、うぶ毛ではなくちゃんとした毛髪です。非常にすぐれた成績と言ってもよいのではないでしょうか。
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